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書皮



帰り道

ぷらぷらと

ブックオフへ。


普段見ない

エリアのお向かいに

むひむひとする

本を見つけた。


表紙は

あずき色の本で

タイトルは。


日本のブックカバー

監修 書皮友好協会

グラフィック社


監修が書皮友好協会の

この本によると。


『「書皮(しょひ)」は中国語で、

本の表紙、ブックカバーという意味で〜

1983年に書店のカバー好きな酔狂な人たちの

集まり〈書皮友好協会〉は

書店で本を購入するとかけてくれる

紙のカバーのことを「書皮」と名付けた』


とのこと。


書皮という

表現は初めて知った。


その本を開くと

本屋さんで

本を買ったときに

本に付けてくれるカバー

つまりは全国各地の書皮が

おさめられていた。


包装紙が

好きな自分にとって

これはいつでも

眺められるように

自分の本棚に置きたい

と思ってすぐに買った。


本に掲載されている

本のカバーは

懐かしいものもあったが

ぜひ訪れて行って

購入した本に

カバーして欲しいなと

思うものも

いくつかあった。


本のカバー。。。


書店で

本を購入すると

カバーをかけますか?と

聞かれて


カバーをしてもらう。


これから

読む本は

そう。


私的には

生い茂った竹藪

あるいは森で

見つけた宝物を

包み紙で

大切に覆って

持って帰るような

感情に近かったのだろう。


当然躊躇うことなく

当たり前のように


はい。お願いします。と


言っていた。


しかし

いつしか。


時代による資源を大切にしようで

私はあまりできていないけど

全部はお願いしない方が

良いのかなという

頼んだら無駄なのかなという

罪悪感さえ抱くような

気持ちになるようになってから

これからすぐに読みながら帰る

ものだけにしたりと。


本当は無駄とかではなく

全部にちゃんと一様に

おくるみ的に巻いて

やって帰りたいのに。


この間

丸の内の丸善ジュンク堂で

本を買った時だったかな

たくさん本を買った時

カバーをかけないものは

本屋さん的には 購入した証で

これはお互いの安心になるのだろう

帯のようなものを包装紙で

真ん中に巻いてくれるのも

本が丁寧に包まれているようで

なんだか嬉しかった。


ピンと張った

きれいな紙で巻かれると

大切にされている

感がある。


本にかけるカバーは

神聖でさえもある。


と言いつつ

今回買った本

これは

ブックオフで出会って

買ったもので

紙に包まれてはいないが。


書店で

その本が

初めて出会った人の

元へ来るときは

紙で巻いて

包んで帰りたいなと

思う。


新しく

買いたい本は

まだまだ

たくさんある。




















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